過去の学校だより

グッバイ 深爪なワタシ。

■発行番号:001 ■発行日:2011.4.25



〜グッバイ深爪なワタシ。「深爪矯正」〜 目次

※文中に出稿時のタグがそのまま入っています。


[S01]第一章 【はじまりは「美爪への憧れ」】[/S01]

[S02]第二章 【挑戦!深爪矯正・ネイル矯正とは】[/S02]

[S03]第三章 【次はあなたの番!希望 新しい自分へ】[/S03]

[S04]第四章 【もっとメジャーに 公認に「深爪矯正」】[/S04]

[S05]第五章 【さらなる美爪へ ネイルコンプレックス解消 】[/S05]






第一章 【はじまりは「美爪への憧れ」】

みなさんは「いつ どんな時」から「爪」に対して意識されるようになりましたか?

私は中学生の時でした。教室の風景を何気なくぼんやり見ていた時です。同じ学年の女の子と男の子が当時流行りました「腕相撲」をしていました。

当時「レディーゴッ!」と言う掛け声とともに腕相撲をスタートするのですが、男子と腕相撲するその女の子の指先の爪に釘付けになったのを覚えています。

離れたところから何となく目に入る視界だったのですが、まるでカメラがフォーカスするような感じでした。

細長い爪のシルエットに薄づきのピンク色のその爪は、まるで綺麗な砂浜で見つけた「桜貝」のようでした。「少女の爪」ではなく「女性の爪」。

当時十五歳の私は思ったのです。

「もともとの爪の形がそうだから綺麗なのだろう・・・。」と。

<挿絵>imgnail01.png>挿絵1

そうは思ったのですが、「私も綺麗な爪になりたい!」と思い、十五歳の私は「ネイルケアキット」を購入し、一生懸命にお手入れをして「それなりに桜貝みたいな爪」をキープしたのです。

しかし、当時の市販「ネイルキット」は過度な使用を続けると、かなり爪の負担になり、もともとどちらかというと薄い爪の私は「二枚爪」と戦わなくてはいけない日々になりました。

それでもやはりピカピカにしたくて受験勉強の合間に気分転換で磨くなど、生活に欠かせないほど「爪磨き(ネイルキット)」を愛用し、当時のお小遣いからすればそこそこの金額の「ネイルキット」だったのですが、二セットも使い古したほどでした。

そんな「爪にこだわる」学生時代を過ごしていたのですが、美容師になる為、「美容師専門学校」に進む事になり爪を伸ばすことが出来なくなりました。

美容学生時代は爪を短くするだけで良かったのですが、美容室現場へ就職しインターンが始まると長さの問題だけでは済まなく、長時間のシャンプー台業務やカラー剤やパーマ液などの影響で爪は弱くなり「欠け」「裂け」の「二枚爪」の日々でネイルベット(いわゆる爪と爪下お肉の密着した部分)が後退していったのです。

爪が裂けてはお客様の髪の毛に引っかかるので邪魔で裂けた部分をちぎってしまったり・・・。「桜貝のような爪」とは程遠くなってしまったのでした。

そんな日々を送っていた時に思ったのです。

「欠けない綺麗な爪があったらいいのに・・・」

「爪のピンクの部分が長くなってくれれば、短く切っていても長く見えたらいいのに・・・」

「爪が折れてしまっても、すぐにのばせたらいいのに・・・」

「マニュキュア(カラーリング)しても剥げないでいればいいのに・・・」

「爪が細長くなったらいいのに・・・」

「ペッタンコが治せたらいいのに・・・」

「パーマをかけるように爪も形が変えられたらいいのに・・・」

そう、私が「あったらいいな」と「ネイル矯正」を思った原点だったと思います。






第二章 【挑戦 深爪矯正・ネイル矯正とは】

「|深爪矯正(ふかづめきょうせい)」はそのネイルサロンによって独自の技術や方法を取り入れたり、さまざまだと私は解釈しております。

もちろん、「|甘皮処理(あまかわしょり)(爪の根元に形成される爪を覆う角質除去)」や「指への力の負担を減らす作法」などだけでも求めるものによっては解決出来る度合いもあると思いますが、本編ではより早く美爪になれる「人工爪におけるネイル矯正」を主体にお話させていただきたいと思います。

また「|人工爪(じんこうづめ)によるネイル矯正方法」もネイルサロン、ネイリストによってさまざまだと思いますので、こちらの書籍では「オリーブネイルの|深爪矯正(ふかづめきょうせい)・ネイル|矯正(きょうせい)」として受け取ってくださればと思います。

 お客様の爪形状は、お一人お一人異なっていらっしゃいますので、詳しい手順や対処方など専門的な方法に関しましては、次に予定しております書籍「グッバイ深爪なワタシ。〜ネイリスト編〜」でお話させていただきたく思っております。


 まず、一言で「|人工爪(じんこうつめ)」と言いましても最近、巷でも販売されています「ネイルチップ」もそうですし、また「チップオーバーレイ」と言いまして部分的先端のチップを付ける方法もございます。近年、日本で一般的になってきました「ジェルネイル」は「コーティング系」ではありますが、硬いものもありますので「人工爪」と言えると思います。

 私が「ネイル矯正」として取り入れさせていただいておりますのはオーソドックスな「アクリルスカルプチュア」になります。

リキッドとパウダーを使用し、専用の筆でお爪の上でお作りしていくものですので、微調整が効きますし、固まっていく肯定を利用して「カーブづけ」や「反り抑え」、「脇絞め(縦爪加減出し)」の肯定が柔軟に取り入れられ、これは私的な感覚になり皆様感じ方が異なると思うのですが「丈夫な一体化加減」が得られると思うのです。

 「一体化加減」だけ考えますと、近年人気の「ジェルネイル」の方が上かもしれません。粒子が細かい分、柔軟性に富みネイルのオシャレを初めてなさる方にもオススメと言えます。

ですが、「|深爪矯正(ふかづめきょうせい)」をされる方のほとんどが「どうしても爪をいじってしまう・無意識で噛んでしまう方が多い傾向にありますので、もしそうしてしまった場合にダメージが大きい事もあると思うのです。

少し剥がれかけたジェルネイルはまるでシールを剥がすように楽しく快感に思えてしまって、「気になって何度か剥いてしまううちに、爪の表面の組織も持っていかれて薄くなってしまった・・・。」と、いうトラブルは「深爪矯正」ではないお客様からも時々お話していただいてます。

そんな事も少なからずお聞きしますので、ジェルネイルは「爪を気にせずほおっておくことが出来る方向き」(もちろんトップコート補助はありますが)という事と受け止めて私観ではありますがそのように思い、「パウダーとリキッドによるアクリルネイル」での矯正を主体に展開させていただいております。

 ただ、何事にも「メリット」と「デメリット」があるように、「アクリルネイル」にもデメリットがいくつかございます。

 主な点をいくつか挙げさせていただきますと・・・

{☆メリット}

  @矯正力の即効性

  Aその日のうちから見せられる爪

  B頑丈

  C噛みきる事が困難

  D十人十色で施法を様々にできる


{★デメリット}

   @施術する際に「ジェルネイル」のように「ほぼ無臭」ではなく、「独々の臭い(除光液のような臭い)」がある

   Aご自分で人工爪自体をオフ(取り外す)する事が困難

   B古くなってくると付け爪感がわかる

 と、いったところでしょうか。どの事柄も感じ方に個人差がおありだと思いますが、矯正の前に必ずご説明させていただいております。

お客様からは「さほど大丈夫でした。」と、お答えいただいているのですが、「ネイル矯正前」に、ぜひ知っておいて頂きたい事柄になります。






第三章 【次はあなたの番です! 希望 新しい自分へ】


 あなたは、諦めていらっしゃいませんか?


「私、いつも『ドラえもんの手』なんです。」


「こんな爪、初めてご覧になるのではないですか?きっとビックリされているのではないですか?」


「ネイルサロンなんて私には無縁だと思っていたのです。」


「この爪に目が行った(気づいた)途端、人は絶句して態度が変わるのです。」


「人前でサインや記述ものはしたくないです。だって私が書いている間、その書類を出した相手が私の爪を興味本位で見ているのが視界で見えているのですよ。」


「実家に帰るたびに母にお咎めを言われます。」


「綺麗な指輪やアクセサリーがあってもそのアクセサリーは私に買われたら可哀相です。」


「電車で隣の人がまだ降りないのに席を立ちました。理由はわかっているんです。」




爪は『健康のバロメーター』だけではなく『心のバロメーター』です。




「面接で堂々と履歴書を渡せました!」


「レジでサイン書いていたらおしゃれな店員さんが私の爪を見て『綺麗ですね』って言ってくれてビックリです!」


「アクセサリーの試着、生まれて初めてしました!」


「仕事で疲れていても爪を見ると頑張れます!」


「友達に『最近爪だけじゃなくて全体の雰囲気が綺麗になったね』って言ってもらえて・・・」


「彼ができました。」


「好きなアーティストの『握手会』に行ってきます!」


「結婚式は憧れの『フレンチネイル』しますよ!」


「仕事のお客様と『ネイル話』で盛り上がりましたよ。」


「最初は興味無さそうだった主人も『やって良かったね』と言ってくれました。」


「もっと早くトライしてればよかった。」


「結婚指輪の下見、彼と行ってきましたよー!」


「久しぶりに古い友達に会ったら『凄い!凄い!』と連呼してその後、その子泣いてくれたのです・・・」


「転職します!」


「ソーイング教室行きます!」


「『ねぇねぇ、爪綺麗だね。見せて。』って言われたんです。この私が!信じられない!」


「エレベーターのボタンを押す自分の指にビックリ!『あ、この指私だった・・・』って。笑」


「爪が違うだけでここまでモチベーションが上がると思いませんでした。」



 次は読んでくださっているあなたの番かもしれませんね。ぜひ相性の合うネイリストさんを見つけてトライされてみてください。

※「」は全てお客様からいただいたお言葉です。






第四章 【もっとメジャーに 公認に「深爪矯正」】



 「ねぇ、『|深爪矯正(ふかづめきょうせい)』って知ってる?」と、知人や友人に尋ねると決まって「なぁに?『|深爪矯正(ふかづめきょうせい)』って?」と答えが返ってきます。そしてわずかな沈黙の後に「あ!わかった!『歯の矯正』のみたいに『深爪』を『深爪』じゃなくするの?」と、答えてくれます。


 そうなんです。私は、ぜひとも「歯の矯正(歯列矯正)」のように「|深爪矯正(ふかづめきょうせい)」が世の中に浸透していってほしいのです。

 出来れば早く・・・。

 どうしてそのように思うのかと申しますと、「ネイルケア全般」つまり「爪に何かをする事」は日本では未だにまだまだ「不良のする事」という認識が残念ながら残っているといえるのではないでしょうか。「そんな事にお金をかけて・・・」と軽蔑する人もいるでしょう。

 ところが「歯の矯正」と言ったらどうでしょう。

例えば受験や就職の面接に器具を付けていたとしても「歯の矯正しているのね。」と、思ってもらえるだけ。なんて羨ましい事だろう・・・と、私は思うのです。

 「それは、歯列が悪いと胃に負担かけたり頭痛がしたりして身体にも影響があるし、成長期に取り付けるのも良いとされているから学校でも認知しているってことでしょ?」「社会人は面接の印象にも歯並びってあると思うし。」

・・・確かにそうだと思います。

 けれども「|深爪矯正(ふかづめきょうせい)」にも似たような事が言えると思うのです。

小さい頃からの「ストレス」による噛み癖。

とても気を遣うお子さん時代を過ごされたり、繊細な心の持ち主でいらっしゃると思います。大人になって人前に出ることが多くなり「噛み癖」は減ったとしても仕事や人間関係による「ストレス」から来る「心の痛み」の矛先は爪をいじる事で解消。

けれども、それをしてしまうたびに罪悪感や後悔の思いが押し寄せてしまい「ストレスの重複」になってしまうと思うのです。

「ストレス」は色々な身体の部分に影響すると思います。たとえば実際、病が回復していたとしても「ストレス」が原因で回復の速度が足踏みしてしまったご経験がおありの方もいらっしゃるのではないでしょうか。


ネイル矯正をされた方や、されている途中の方が「爪矯正をするようになってからお肌の調子が良くなった気がする。」「最近良く眠れるようになった。」「胃痛がなくなった。」「肩こりがなくなってきた。」と、おっしゃってくださるのですが、それは「ネイル矯正」が直接お肌や肩こりや胃痛に関係した訳でなく、今までの悩みの種だった「爪コンプレックス」が「綺麗な爪」に変身を遂げていくことで心の中が生き生きし、お仕事や人間関係での悩みや辛かった事があっても跳ね返せたり、また「爪のオシャレ」にそのストレスをシフトして解消していただく事で日々のモチベーションをあげていただいて「ストレスを溜めない」サイクルを定着していただいた事で引き起こした結果、「ご自分の努力のよる事実」だと思うのです。


また、爪矯正をご希望されるお客様からこんな事を伺った事もあります。

「会社の面接にひびくのです。」

遠い昔の話になりますが、私も会社面接を受ける際の練習時に「腰掛けた後に手は右手を下にして膝の上に置く」と指導を受けました。そう、面接では深爪が隠せる「ドラえもんの手」は「タブー」になってしまうという事です。

そんなに「深爪」が面接に影響するものなのか、面接する側になったりする事がある知人に尋ねてみると、「あぁ、確かに書類渡してくれる時とかにチラっと深爪が見えちゃったりすると『この子、爪を噛む癖がある子なんだな。』とは思っちゃうね。うちはそれで何か言うとかはないけれど、厳しいところ(会社)はチェックされたりすることもあるかもね。」との事でした。


今まで、何人もの「深爪さん」の矯正に携わらせていただきましたが、「深爪で悩まれていらっしゃる方」って、皆さんとても気配り上手でそして知的で可愛らしい方やお綺麗な方ばかりなんです。なのに、どうして「深爪」なだけで面接でマイナスにとられて偏見視されなければならないのか悔しくてなりません。

最近の企業さんの面接は「ポイント式」がベースな事も多いと聞きました。いつの日か「ネイル矯正」が「歯列矯正」のように世に広まって、学校でも「進路活動の為に」と「許可書」を出してもらえて「面接」に備えて堂々と矯正出来る日を送れる時代が来るように、この本を読んでくださった皆さんやそしてネイリストの方にお願いしたく思います。


「それがいつの日になるか・・・」と、つい遠く思ってしまうのですが「未来は明るい」と一つ感じている例があります。


髪の毛の話になりますが十年ちょっと前「縮毛矯正」は殆どの中高学校が「パーマ」という概念で「禁止」または「注意」という体制になっておりました。

けれども近年では保護者からの一筆や申請のアクションにより「生まれつき強度な癖毛の為、手入れの問題・本人の心の問題(イジメなど)から「縮毛矯正」を致しました。」という報告で「許可」または「許可書」を発行するという公立・私立学校も増えてきたと耳にしております。私は美容師現役の時に「あまり真っ直ぐにならないようにお願いします。学校にバレちゃうと大変なんで・・・。」とお子さん連れでいらしてくださっていたお客様が数人いらっしゃいまして、「ちょっと癖があるような地毛」のようなお仕上げの縮毛矯正やストレートパーマをさせていただいてました。

それが、現在は「学校公認」で縮毛矯正やストレートパーマがかけられるなんて、なんて素敵な事なのでしょう!


何年か後、「|爪矯正(つめきょうせい)許可書を学校から出してもらったので・・・」「職場から矯正許可が受けられたんで・・・」なんて会話をお客様と出来るようになれるのが「夢」ではなく「現実」になれるように、これからも頑張って専念させていただきたく思います。


Rオリーブネイル 鈴置育美r






番外編【さらなる美爪へ】



 「ネイル矯正」には先にご紹介させていただきました「|深爪矯正(ふかづめきょうせい)」の他に「|形状矯正(けいじょうきょうせい)」つまり「ネイルコンプレックス矯正」という|括(くく)りで考えさせていただいております。




「|形状矯正(けいじょうきょうせい)」では「|深爪矯正(ふかづめきょうせい)」をされる方のご要望とはまた違って、爪自体の形を重点的に改善していく事が目的となります。

「|形状矯正(けいじょうきょうせい)」には、大きく分けて「遺伝性の形」「手指の作業によって生じた形」に大きく分けられると思います。

例えば、扇状に爪先が開いた「|扇爪(おうぎつめ)」、指先から見てカーブがない「|平爪(ひらづめ)」、さらに逆に反った「スプーン爪」。その他に、「|鷲爪(わしづめ)」「|丸爪(まるづめ)」などが代表的な他、こういった「|爪形状矯正(つめけいじょうきょうせい)」をする事によって「まむし|指(ゆび)」と呼ばれる1,000人に1人と言われるコンプレックスも目立たなくする事が可能となってきます。S※個人差がございます。S










1.書籍名称・・・グッバイ 深爪なワタシ。

2.

3.著者名・・・すずおき いくみ

4.著者名(ふりがな)・・・すずおき いくみ

5.著者プロフィール

深爪矯正・ネイル形状矯正ネイリスト。

18歳から美容の仕事に携わる。前職は美容師。子2人の母でもある。

女性の爪の悩みは多く、本人もその悩みを持っていた一人。

雇用形態から独立する際に「ネイリスト」へと転じたが、アクリルネイルやジェルネイルを長期間すると爪の形が変わっていく特性と形成時の硬化の時間を利用して毛髪の「パーマ」のように爪の形を変えていけないか考え「ネイル矯正」に力を入れるようになる。

また「美爪」になる事だけでなく、人工的なネイルを形成できる事からストレスによる「深爪」も卒業(克服)へと導ける事に視点を置く。

『私の先生は「お客様」です。』



6.書籍の紹介文

第1弾「グッバイ深爪なワタシ。」は深爪克服や爪形状ネイルコンプレックス克服を考えられている方の視点で書かせていただきました。

「深爪矯正って何だろう。」「直接問い合わす勇気ない。」「ネイルサロンに行って断られた事がある。」「どんな事をして矯正をしているか知りたい。」

そんな方に読んでいただけたら嬉しく思います。

それから、世の中に「深爪矯正」「ネイル矯正」が浸透して、何年か後には「歯の矯正」のように規則に厳しい職場でも学生でもチャレンジする事を認めてもらえるようにこの本が少しでも力になれたらと願って綴らせていただきました。

(第2弾「グッバイ深爪・ネイルコンプレックス〔ネイリスト編〕」は「ネイル矯正」を多くのネイリストさんに対応してもらいたく専門的な技術・対処・方法・コツについて書かせていただく予定です。)


7.形態・・・右開き